この世界の片隅にコトリンゴ絶妙なオープニング曲で伝えたいことは?





アニメの「この世界の片隅に」音楽を担当したのはコトリンゴさんです。

 

オープニング曲の”悲しくてやりきれない”はフォーク・クルセイダーズのカバー曲です。

 

この曲が映画のメッセージを伝えていると、映画を見終わった後に思いました。

”悲しくてやりきれない”に秘められたメッセージとは?

 

最後まで読んでいただければご理解できると思います。

 

この世界の片隅に”悲しくてやりきれない”で伝えたいことは?

 

この世界の片隅には主人公「すず」の日常が中心

 

漫画家・こうの史代さんの原作を、片渕須直監督がアニメ化した作品が好評です。

 

 

作品名は『この世界の片隅に』ですが、日本だけではなく海外でも高評価です。

 

2018年7月より実写ドラマがTBS系で放映されますが、その前にアニメを見ることをお勧めします。

 

『この世界の片隅に』は太平洋戦争時に、広島から軍港の街・呉へと嫁いだ主人公「すず」の日常を中心に描いています。

 

 

激しくなりつつある戦争の中、それでもなお、懸命に生きる人々の日常を、繊細なタッチで描いています。

 

主人公すずの声を担当したのんさんは、この役がとてもはまって高評価を得ています。

 

この世界の片隅に音楽担当コトリンゴ

 

そして、のんさんと並んでもう一人、このアニメ映画の立役者がいます。

 

 

表の立役者がのんさんなら、陰の立役者は音楽を担当したコトリンゴさんです。

 

コトリンゴさんはオープニングテーマ“悲しくてやりきれない”をはじめ、本作の音楽を担当しています。

 

特に映画の冒頭で流れる”悲しくてやりきれない”には驚きました。

全く知識がない状態でそれはストーリーも音楽もですが、映画を見たのでまずオープニング曲ではッとしました。

 

 

どこかで聞いたことがあるメロディーに、か細いけど柔らかく包み込むような歌声に引きこまれてしまいました。

 

「帰ってきたヨッパライ」で衝撃デビューを果たしたフォーク・クルセイダーズの曲と分かるのに時間はかかりませんでした。

 

 

作曲は天才と言われた加藤和彦さんで、他に「あの素晴らしい愛をもう一度」が有名ですね。

 

 

残念ながら加藤和彦さんは自ら命を絶ち今はこの世の人ではありません。

 

またフォーク・クルセイダーズのメンバーだった、はしだのりひこさんは、2017年12月に亡くなっています。

「風」や「花嫁」がヒットして紅白歌合戦にも出場したことがあります。

 

 

「♬ 何かを求めて振り返ってもそこにはただ風が吹いているだけ」切ないメロディーと詩を思い出しました。

 

この世界の片隅にコトリンゴのボーカルが魅力的

 

そういう経過も知っていただけに、”悲しくてやりきれない”のメロディーで胸が熱くなりました。

 

 

それに輪をかけてコトリンゴさんのボーカルが心にしみて映画の中身を見る前に感動してしまいました。

 

と同時に”悲しくてやりきれない”が『この世界の片隅に』これから始まる物語を暗示しているのかなと思いました。

 

私見ですが、”悲しくてやりきれない”は”哀しくてやりきれない”の方がぴったりだと思います。

コトリンゴさんのボーカルは”哀しくてやりきれない”気持ちにさせられます。

 

 

でも、この曲自体は、それほど暗くないし、歌詞の内容も胸に迫るような悲しみは感じません。

 

何が悲しいのか具体的な表現はなく抽象的なので、なおさら”哀しくてやりきれない”ではないでしょうか?

 

コトリンゴプロフィール

 

コトリンゴ概略

 

コトリンゴさんは、1978年7月17日生まれで、本名は三吉里絵子と言います。

 

 

コトリンゴという名前の由来は、小鳥が好きだったことと、りんごを毎日食べていたこと。

 

そしてリンゴのロゴマークで有名なMacを使っていたことからネーミングしています。

 

コトリンゴさんの経歴(下記コトリンゴ詳細経歴)を見るとまさに音楽のエリート街道を歩んできたという印象ですね。

そんなエリートが、坂本龍一さんとの出会いがきっかけで日本でシンガーソングライターとして活動するようになリます。

 

 

デモテープを聴いた坂本龍一さんに才能を見込まれたコトリンゴさんは2007年に、デビューを果たしました。

 

今は、脱退していますが「エイリアンズ」で有名なKIRINJIにもキーボーディスト&ボーカリストとして活動しています。

 

 

坂本龍一さんとの出会いやKIRINJIでの活動で音楽的な技術やセンスがさら磨かれたはずです。

 

コトリンゴ詳細経歴

コトリンゴ
kotringo
音楽家

5歳からピアノ、7歳から作曲をはじめる。
1999年、神戸の甲陽音楽院を卒業後、ボストンのバークリー音楽院に留学。ジャズ作・編曲/ピアノパフォーマンス科専攻。
在学中には教会でのクワイヤのレギュラーピアニストや、バークリーのヴォイス科のピアノ伴奏の仕事も務めながら、数々の賞を受賞。
学位を取得後NYへ移り、様々なギグに参加。 2005年秋より自宅での曲作り/デモテープ作りを始める。
2006年3月、坂本龍一がナビゲーターを務めるJ-WAVE「RADIO SAKAMOTO」のオーディションコーナーにて、
のちに2ndシングルとなる『にちよ待ち』がオンエアされ、 坂本龍一プロデュース「ロハスクラシックコンサート」に出演。
同年11月「月桂冠・つき」のCMソングとなり話題になった『こんにちは またあした』で日本デビューを飾る。

現在までにカヴァーを含む9枚のソロアルバムをリリース。
映画「くまのがっこう?ジャッキーとケイティ」、「新しい靴を買わなくちゃ」(坂本龍一+コトリンゴ)、TVアニメ「幸腹グラフィティ」などのサウンド・トラックを担当。
他アーティストへの詞曲提供や、レコーディングでのピアノ演奏、映画、アニメのサウンドトラックや多数のCM音楽を手がけるなど、クリエイターからの支持も高い。
2016年11月に公開し、ロングヒットしたアニメーション映画「この世界の片隅に」のテーマ、劇中歌、BGMの全ての音楽を担当し、
第40回日本アカデミー賞優秀音楽賞、第71回毎日映画コンクール音楽賞、おおさかシネマフェスティバル2017音楽賞を受賞。
ライブパフォーマンスの評価も高く、全国各地のイベントやフェスに多数出演。
卓越したピアノ演奏と柔らかな歌声で浮遊感に満ちたポップ・ワールドを描くアーティストとして活躍中。

出典元 http://kotringo.net/ktrng/profile/

この世界の片隅に悲しみを乗り越えた先に未来あり!

 

この世界の片隅に”悲しくてやりきれない”は題名通り

 

コトリンゴさんは、『この世界の片隅に』の裏にあるエピソードや登場人物について詳しく聞いていたようです。

 

 

それも片渕須直監督から直に話を聞いていたので、音楽制作にあたって大いに役立てています。

 

「この世界の片隅に」の主題歌である”みぎてのうた”「エンディングテーマ」の”たんぽぽ”。

 

それ以外にも『この世界の片隅に』にマッチした素晴らしい曲がいくつも盛り込まれています。

 

だけど私はやっぱりオープニングの”悲しくてやりきれない”が一番心に残ります。

カバー曲だけど、まるでコトリンゴさんのオリジナルと間違えてしまう響きがあります。

この曲は”悲しくてやりきれない”ではなくて”哀しくてやりきれない”の方があっている?

 

と伝えましたが、アニメを見終わって感じるのは曲の題名通りでいいのかな?と思うようになりました。

 

アニメのイメージは”悲しくてやりきれない”の方だなと感じました。

 

ちなみに曲自体はどっちなんだろう?と正直迷いが生じています。

 

 

”哀しくてやりきれない”はずっとずっとかなしみを引きずるイメージ。

”悲しくてやりきれない”は、一気にかなしみが襲ってくるけど一時的なもの。

 

なんとなくそんな感じがするんです。

 

この世界の片隅にすずの怒りと未来

 

玉音放送を聴いて激しく怒り、激しく泣き叫ぶすずの姿があります。

 

 

感情を表に出さないすずにとっては異例の姿です。

 

すずは、爆弾で片腕を無くし、家族の命を奪われ、計り知れない犠牲を受けました。

 

それでもまだ戦える、ここに5人残っている、何故最後の一人になるまで戦わないのか?

 

戦争に巻き込まれた私がまだ闘おうと頑張ろうとしている。

 

それなのに、なぜ、戦争を始めた張本人が先に辞めると宣言してしまうのか?

 

すずの心情として、この場面は”哀しくてやりきれない”では違和感があります。

 

 

どう考えても ”悲しくてやりきれない”の方が適切です。

 

そしてこの映画のラストシーンに登場する孤児の存在が象徴的です。

 

 

すずは、失った右手をきっかけに母を失った孤児との出会いがあり養女とします。

 

義姉の径子、すず、養女の女の子が洋服を着て笑いあう姿にほっとさせられます。

 

三人の洋服は、ひとつの着物を仕立て直したものだろうことは察しがつきます。

血の繋がりのない三人が一つ屋根の下仲良く家族となって暮らしています。

 

 

彼女たちはそれぞれに何かを失って一時は悲しみのどん底にいた人たちです。

 

すずは右手と妹を失い、径子は娘を、孤児は母を失っています。

 

一時はそれぞれに激しく悲しみが襲ってきたのは紛れもない事実です。

 

 

それは”哀しみ”ではありません。明らかに”悲しみ”であるはずです。

 

コトリンゴさんの歌”悲しくてやりきれない”で伝えたかったことが分かったような気がします。

悲しみを乗り越えた先には未来があり、3人の穏やかな日常がその象徴です。

 

コトリンゴさんは、片渕須直監督から何度も聞かされていた言葉があると語っています。

「最後は救われるものであってほしい」まさにラストシーンがその象徴です。

 

まとめ

 

アニメの「この世界の片隅に」音楽を担当したのはコトリンゴさんです。

 

 

オープニング曲の”悲しくてやりきれない”コトリンゴさんのボーカルが魅力的です。

 

コトリンゴさんは坂本龍一さんに見出されますが、もともとは音楽のエリートの道を歩んでいました。

 

”悲しくてやりきれない”は”哀しくてやりきれない”ではない理由は悲しみは一時的だから。

 

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